「夢野久作」略年譜(年齢は数え年)

明治22年(1889) 杉山茂丸、ホトリの長男として、1月4日福岡市小姓町(現・中央区大名)に出生。幼名直樹。ホトリ離婚。祖父三郎平、継祖母友子に育てられる。
25年(1892) 4歳 能楽師範、喜多流梅津只園に入門。
32年(1899) 11歳 大名尋常小学校卒業、福岡尋常高等小学校入学。
35年(1902) 14歳 祖父三郎平死。この間、小姓町→二日市町(現・筑紫野市)→神與村(現・福間町)→東京→福岡市と転々。
36年(1903) 15歳 尋常高等小学校卒。県立中学修猷館入学。
41年(1908) 20歳 中学修猷館卒業。近衛歩兵第一連隊に1年志願兵として入営。翌年除隊。
44年(1911) 23歳 慶応義塾大学文学部入学。
大正2年(1913) 25歳 慶応義塾大学中退。
3年(1914) 東京で放浪生活。
4年(1915) 出家、泰道と改名。法名を萠圓。大正5年京都より大和路を托鉢行脚。
6年(1917) 環俗。香椎村(現・福岡市)の杉山農園に住む。
父、茂丸発行の雑誌『黒白』にエッセイを書きはじめる。
7年(1918) 30歳 鎌田クラと結婚。喜多流教授となる。
8年(1919) 31歳 九州日報に記者として入社。長男龍丸誕生。10年、次男鉄児誕生。
11年、『白髪小僧』自費出版。九州日報の家庭欄に童話発表開始。
12年(1923) 35歳 9月1日関東大震災。家族の安否を気遣って上京。
九州日報に『震災スケッチ』を掲載。
13年(1924) 再上京。九州日報に『一年後の東京』『街頭から見た新東京の裏面』を連載。
博文館の探偵小説募集で『朱儒』が選外佳作。
15年(1926) 38歳 5月8日、博文館の探偵募集に夢野久作のペンネームで応募した
『あやかしの鼓』が2等当選。九州日報退社、作家活動にはいる。三男参緑誕生。
昭和10年(1935) 47歳 1月『ドグラ・マグラ』刊行。7月父、茂丸死。
11年(1936) 上京中、2.26事件。3月11日逝去。享年満47歳。

主要作品

小説

「あやかしの鼓」「いなか、の、じけん」「人の顔」「瓶詰の地獄」「死後の恋」「押絵の奇蹟」「支那米の袋」「鉄槌行進曲」のちに「鉄槌」「空を飛ぶパラソル」「一足お先に」「ココナットの実」「犬神博士」「自白心理」「怪夢」「斜坑」「焦点を合わせる」「キチガヒ地獄」「老巡査」「縊死体」「暗黒公使」「氷の涯」「爆弾太平記」「少女地獄」「白菊」「斬られたさに」「名君忠之」「難船小僧」「衝突心理」「木魂」「路傍の木乃伊」「殺人リレー」「白くれない」「骸骨の黒穂」「ドグラ・マグラ」「笑う唖女」「超人鬚野博士」「二重心臓」「S岬西洋婦人絞殺事件」「人間レコード」「髪切虫」「人間腸詰」「悪魔祈 書」「戦場」

…など

童話

「白髪小僧」ほか

ルポ

「一年後の東京」「街頭から見た新東京の裏面」「東京の堕落時代」

…など

その他

「近世快人伝」「海津只圓翁伝」「探偵小説の真使命」

…など