トップ 西日本シティビルプロジェクト 西日本シティビルが果たす役割とは? 新たな「博多の顔」が描くまちの未来

西日本シティビルが果たす役割とは? 新たな「博多の顔」が描くまちの未来

完成イメージ

かつて、博多駅を出るとすぐ目に飛び込んできた、赤褐色の大きなビル。西日本シティ銀行の旧本店本館ビルが見えると、「福岡に帰ってきたなぁ」と実感したものです。

西日本シティ銀行の本店ビルは、単なる「銀行の顔」ではありません。博多の「まちの顔」でもあるのです。

そんな博多駅の真正面で、新たな「まちの顔」が生まれようとしています。木の温もりを感じるホールや、立ち止まりたくなる広場、まわり道でも歩きたくなる緑の道。

新たな西日本シティ銀行の本店ビルは「西日本シティビル」として、用事がなくても立ち寄りたくなる場所へと生まれ変わります。わたしたちの暮らしに、少しずつ溶け込んでいく存在へと、進化しようとしているのです。

この新しい本店ビルは、まちとどんな未来を描いていくのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

かつて、博多駅を出るとすぐ目に飛び込んできた、赤褐色の大きなビル。西日本シティ銀行の旧本店本館ビルが見えると、「福岡に帰ってきたなぁ」と実感したものです。

西日本シティ銀行の本店ビルは、単なる「銀行の顔」ではありません。博多の「まちの顔」でもあるのです。

そんな博多駅の真正面で、新たな「まちの顔」が生まれようとしています。木の温もりを感じるホールや、立ち止まりたくなる広場、まわり道でも歩きたくなる緑の道。

新たな西日本シティ銀行の本店ビルは「西日本シティビル」として、用事がなくても立ち寄りたくなる場所へと生まれ変わります。わたしたちの暮らしに、少しずつ溶け込んでいく存在へと、進化しようとしているのです。

この新しい本店ビルは、まちとどんな未来を描いていくのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

博多のまちに生まれる新たな顔
「西日本シティビル」

起工式(2023年11月)

「西日本シティビル」は、地上14階・地下4階、延床面積およそ75,700㎡というスケールです。

手がけているのは、西日本シティ銀行と福岡地所が共同で設立した特定目的会社Walk。地域とともに成長していくための「まちの拠点」を目指し、銀行だけでなく、商業やオフィスなど多様な機能をもつ複合ビルの建設を目指します。

このビルは、福岡市から博多駅周辺の回遊性やにぎわいを高める広場や緑化などの取組みを行う計画であるとして、「博多コネクティッドボーナス」の認定を受けました。これは、博多駅周辺の回遊性や緑化、広場空間など“まちの役に立つ機能”をビルに盛り込むことで、通常の上限を超えて大きな建物を建てられるという制度です。

地下2階の一部と、2〜9階の一部は、西日本シティ銀行と西日本フィナンシャルホールディングスの会社が一部入ります。それ以外のフロアは、今後、商業店舗やオフィスとして整備されます。

建設は2023年11月に開始されており、2026年3月頃に竣工する予定です。

竣工すれば、博多駅前の景色は大きく変わるのは間違いありません。「西日本シティビル」が果たす、まちへの役割とは、どのようなものなのでしょうか。

便利なだけじゃない!わざわざ歩きたくなる「コネクティッドコア」

「コネクティッドコア」地上広場イメージ

新本店ビルの敷地北東側には「コネクティッドコア」という、地上約500㎡、地下約300㎡の大規模な広場が整備されます。博多駅から伸びる人の流れを受け止め、住吉通りやはかた駅前通りへとつなぐ歩行者ネットワークの“ハブ”となる場所です。

駅から地上に出てすぐの広場は、雨の日でも快適に通行できる地下部分と一体化しています。通勤や通学、買い物の行き帰りに、この広場を経由し、別の通りへ回り道……。そんな新しい人の流れから、博多駅前に新たなにぎわいを生みだすでしょう。

単なる通路としてだけでなく、イベントやプロモーションの会場としても活用される予定です。季節ごとの催しや地域の行事、博多どんたくの演舞台など、日常の中でもわざわざちょっと立ち寄りたくなるような広場に。「コネクティッドコア」は、福岡市からもまちの回遊性とにぎわいを高める拠点として、大きな期待を寄せられているのです。

歩行者の目線の高さに合わせた緑化

緑化イメージ

西日本シティビルは、街並みに自然と緑が溶け込むように建物の足元や壁面、広場に、歩行者の目線に合わせた高さの木や花をたくさん植える計画があります。

これは、福岡市が進める「都心の森1万本プロジェクト」に賛同し、実施される取組みです。博多のまちが大きく変わっていく中でも、「木や花がある景色はやっぱり落ち着くなぁ」と、感じられる場所は必要ですよね。「都心の森1万本プロジェクト」は、博多のまちに暮らす誰もが安心できるような木や花のある場所を増やそうというプロジェクトです。

市民や企業が力を合わせて新しい木を植えたり、今ある緑をもっときれいに手入れしたり。お店やビルの敷地など、みんなの土地だけでなく個人や企業の土地でも緑を増やしていく取組みです。

ビルのまわりを歩けば、木陰ができて涼しく感じたり、季節ごとの花に足を止めたくなったり。ここで働く人はもちろん、観光や出張で訪れる人にも「博多駅前って、なんだか気持ちいいところだな」と感じてもらえるはずです。

洗練されたデザインで博多の顔となる

外観(完成イメージ)

西日本シティビルの外装と内装デザインを手がけるのは、デンマークの建築デザイン事務所「3XN Architects」。世界的に活躍する建築家たちが提案したさまざまな案の中から選ばれたデザインです。「3XN Architects」の日本でのプロジェクトは今回が初めてで、博多駅前の景色に新しい風を吹き込むことになります。

特徴のひとつが、建物の角を持ち上げたような、大胆な形状になっていることです。駅から来る人を自然に迎え入れるようなデザインになっています。

角を持ち上げたように見える開放感のあるデザイン(完成イメージ)

また、9階部分で建物のボリュームを分け、周りの街並みに圧迫感を与えないよう調和を図っています。外壁はタイルとガラスを波を打つようなジグザグとした形に組み合わせ、光の反射をやわらげながら、動きのある表情を生み出します。

デザインのテーマは「機能性と美しさ」「柔軟性と持続可能性」、そして「Well-being(心地よく健康でいられる状態)の実現」。見た目の美しさだけでなく、訪れる人や働く人の快適さにもこだわっているのです。

博多のまちを支える多彩な役割を担う

西日本シティビルは、博多のまちを支える多彩な役割を担います。

地下2階の「NCBホール」という、多機能ホールでは、コンサートや講演会、展示会など、いろんなイベントに使えるだけなく、災害時には帰宅困難者が一時的に過ごせる避難場所にもなります。

また、ビル自体には、まちの安全を守る仕組みを組み込みました。大きな地震が起きたときには揺れを和らげ、停電の際には3日間稼働できる非常用発電機が作動するようになっています。

さらに、省エネ設備を導入し、環境への負担を抑える設計にしました。博多駅とは地下通路で直結しており、雨の日も濡れずにアクセスできるのも大きな利点です。

銀行への用事がなくても、西日本シティビルに行けば、何かしらの催しや新しい出会いがある。そんな場所を目指しています。

未来の福岡をつなぐ、都市のハブへ

駅を出てふと目に入る建物が、知らず知らずのうちに心の支えになることがあります。新しい西日本シティビルが、帰ってきた人にも、訪れた人にも、日常の一コマに彩りを添える存在になるでしょう。

九州の玄関口・博多駅前から、地域と人をつなぎ、未来への希望を確かに広げていく。その始まりが、まもなく目の前に現れます。

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