2026年7月21日に開業した西日本シティビル。地上14階、高さ59.7メートル。内外装は、デンマークの設計事務所3XN Architectsが日本で初めて手がけました。このビルにより、博多駅前ではいま、新しい人の流れが生まれています。
大きく利便性が向上したのが、西日本シティ銀行の本店営業部・福岡支店です。窓口は平日20時まで、さらに土日も営業。2階には広々としたロビーと7つの個室型相談ブース、キッズコーナーがあり、地下2階ではローンや保険、9階では創業について相談できます。地下2階は博多駅と直結しているため、仕事帰りや買い物の途中、子どもを連れて立ち寄る方が多くなりました。それぞれの生活リズムに合わせて、銀行を利用できます。
さらに、館内にはアートや緑を楽しめる場所があり、約400席のホールもオープン。九州初出店を含む飲食店も人気です。
銀行に用事がある人だけでなく、食事をしたり、コーヒーを飲んだり、アートを眺めたり。西日本シティビルではいま、さまざまな過ごし方が生まれています。今回は実際にビルを歩きながら、すでに多くの人が楽しんでいる新しい博多駅前の過ごし方を紹介します。
博多駅から地下直結。
雨の日も濡れずに行けます
西日本シティビルは、博多駅と地下でつながっています。地下2階の連絡通路を通して、JR・地下鉄空港線・七隈線の博多駅と、博多バスターミナルに直結。福岡空港からも、地下鉄で10分ほどです。
雨の日でも傘を差さずに、そのままビルの中へ。通勤の行き帰りに、買い物のついでに、通学や通院の帰りに立ち寄る人の姿があります。「わざわざ行く場所」ではなく、「ついでに寄れる場所」として、すでに博多駅を利用する人たちの日常に溶け込み始めています。
平日20時まで、土日も。
キッズコーナーのある銀行窓口
2階に上がり本店営業部・福岡支店に入ると、まずロビーの広さに気づきます。個室型の相談ブースが7つ、応接室が6室。西日本シティ銀行は本店の建て替えのあいだ、大博通りにある本店別館を本店営業部にして営業してきました。そこと比べるとフロアの面積はおよそ1.35倍になりました。
「銀行に相談」と聞くと、少し身構えてしまう人もいるかもしれません。しかし、実際は取引がなくても、口座を持っていなくても「お金に関すること」を相談したい方はどなたでも歓迎、というスタンスです。
さらに、本店営業部・福岡支店の窓口は平日20時まで営業。土日も10時から17時まで開いています。ただし、平日15時以降と土日に対応するのは、口座開設や資産運用の相談などに限られます。
日中は職場を離れられないけれど、18時以降なら寄れる。平日は難しくても、土日なら時間をつくれる。そんな方々が、仕事帰りや休日に銀行を利用できるようになりました。平日15時以降と土日は予約制なので、窓口で長く待つことなく相談できます。
一方、現金の取り扱い、振込み、公共料金や税金の納付、住所変更、通帳やカードの紛失手続きなどは、平日9時から15時の通常窓口で受け付けています。
店内にはキッズコーナーもあります。小さな子ども連れでも一緒に来てほしい、という考えでつくられたスペースです。博多駅が目の前に見える、開放的な場所になっています。
仕事が終わってから。休日に家族と一緒に。「銀行は平日の昼間に行くもの」というイメージとは、少し違う光景が2階には広がっています。
住宅ローンや保険について相談したいときは、博多駅と直結する地下2階へ。「ローン福岡営業室」と「NCBほけんプラザ・福岡」があります。
ローン福岡営業室で受けているのは、家を新築する、買う、いま借りている住宅ローンを借り換えるといった相談。専門のスタッフが常駐し、フリーローンやカードローンについても相談できます。
NCBほけんプラザは、保険専門の窓口です。FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を持つ行員が、いま入っている保険の内容を無料で診断し、約70の保険商品から提案します。相談は何度でも無料で「自分が入っている保険が、よくわからない」という段階で気軽に相談できます。
どちらも営業時間は平日9時〜17時、土日10時〜17時。ほけんプラザは事前の予約が必要です。
広場「コネクティッドコア」と、
明治公園へ続く花と緑のプロムナード
敷地には、大規模立体広場「コネクティッドコア」があります。地上と地下の2層構造で、地上広場は商業施設と隣り合い、博多駅から住吉通り、はかた駅前通りへと続きます。今後「博多どんたく港まつり」や西日本シティ財団が主催する「プロムナードコンサート」など、さまざまなイベントが予定されています。
主要な通り沿いでは、建物の軒下と公道の歩道が一体になっています。四季を感じられる花や中低木、帯状の壁面緑化があり、植栽の間にはベンチも。買い物や銀行の用事がなくても、緑のそばでひと休み。この緑は、明治公園へと続く花と緑のプロムナードの一部にもなっています。
そして、歩いていると、ふいに彫刻に出会います。
1階にあるのは、オーストリア出身の現代美術家エルヴィン・ヴルムの《Dance》と《Trip》。代表作《バッグ・スカルプチャー》シリーズで、スーツケースやブリーフケースを人の身体のように造形した作品です。移動を繰り返す現代のビジネスライフを、ユーモアを交えて象徴的に表しています。
わざわざ美術館へ入らなくても、博多駅前を歩いている途中でアートに出会える。ベンチに座れば、その周りには花や緑がある。西日本シティビルでは、そんな風景がすでに日常の一部になっています。
この緑とアートは、福岡市が進める「都心の森1万本プロジェクト」「Fukuoka Art Next」にも呼応しています。ビル単体の演出ではなく、街ぐるみの取り組みの一部です。
2階「NCBギャラリー」で、
西島伊三雄の世界に出会う
2階には、アートを飾るショーケースと「NCBギャラリー」があります。西日本シティ銀行が所蔵する美術品を、テーマや企画ごとに入れ替えながら展示する場所です。
第一弾は、博多に生まれ、博多の伝統文化を発信し続けてきた西島伊三雄氏の作品を展示。そばのデジタルサイネージでは、地元の四季の移り変わりが映し出されています。
創業を考える人へ。
「地域とのつながりを大切にし、地域とともに歩む」。銀行がこの空間に込めたのは、そんな姿勢だといいます。
実際、窓口に用事があって2階を訪れ、思いがけず絵の前で足を止める人も少なくないそうです。銀行へ来たはずが、いつの間にかアートを眺めている。そんな光景も、このフロアでは生まれています。
地下2階には、約400席の「NCBホール」も
地下2階では、最大約400席の多機能ホール「NCBホール」も動き始めています。
2026年8月から翌年2月にかけて、開館を記念した「オープニングシリーズ」を開催中。クラシックや伝統芸能など、さまざまな公演が予定されています。
ホールには、ピアニストの仲道郁代さんが選定したスタインウェイとヤマハのフルコンサートピアノを1台ずつ常設。天井や壁、床には九州産の木材が使われています。ステージは移動式で、音楽や伝統芸能の公演だけでなく、セミナーや会社説明会などにも利用されています。
ホワイエには、福岡出身の音楽プロデューサー・演出家、広渡勲さんの展示室「舞台芸術アーカイブ」も併設されています。
これからどんな公演が開かれるのか。どんなビジネスが展開されるのか。最新の公演情報は、NCBホールの公式サイトで確認できます。
創業を考える人へ。
9階「NCB創業応援サロン HAKATA」
9階には、「NCB創業応援サロン HAKATA」が新設されました。NCB創業応援サロンは天神、北九州に次ぐ3拠点目です。
創業カウンセラーという専門スタッフが常駐しており、資金調達の相談の他、創業計画書の策定支援、士業などの専門家による出張相談会も行っています。また、さまざまなテーマのセミナーや創業者間の交流を深めるための交流会も開催しています。
営業時間は、これまでの平日9〜17時ではなく、NCB創業応援サロンHAKATAは月〜木曜が10〜18時、金曜は12〜20時です。
現在、お勤めをしながら創業を準備している人のニーズに応えられる営業時間でお客さまをお迎えしています。
来店は予約制ですが、予約のない人にも柔軟に対応しているそうです。電話は0120-012-817。Webからも予約できます。
シェイクシャックにブルーボトル。
西日本シティビルに入る全5店舗
1階と地下1階では、5つの店舗が営業しています。そのうち、シェイク シャックとSTAND Tは九州初出店。ランチを楽しんだり、コーヒーを飲んだり、仕事帰りに一杯飲んだり。銀行に用事がなくても立ち寄れる場所として、すでに多くの人が訪れています。
シェイク シャック 博多店(1階/九州初出店)
ニューヨーク発の「モダンなバーガースタンド」が九州に初上陸。ホルモン剤フリーのアンガスビーフを使ったパティのバーガーなどを楽しめます。
STAND T -HAKATA-(1階/九州初出店)
東京・丸の内の「STAND T」をリブランディングした第1号店です。「せんべろ文化」にその土地の名物を掛け合わせた立ち飲み酒場で、仕事帰りの一杯にも立ち寄れます。
ブルーボトルコーヒー 博多カフェ(1階)
世界中のコーヒー農園から仕入れ、国内の自社焙煎所で焙煎した豆を使用。バリスタが注文を受けてから一杯ずつ淹れるスペシャルティコーヒーを、博多駅前で楽しめます。
dacō/I'm donut?(1階)
「都市型パン屋」をコンセプトにしたベーカリーカフェ「dacō」と、生ドーナツ専門店「I'm donut?」が並びます。一人分にちょうどいい小ぶりなパンや、ふわっととろける生ドーナツを購入でき、カフェスペースでそのまま味わうこともできます。
ローソン(地下1階)
地下1階にはローソンも営業しています。弁当やおにぎり、飲料などを購入できるほか、Loppiも利用できます。
ハンバーガーを食べに来る。コーヒーを飲んでひと休みする。パンやドーナツを買って帰る。仕事帰りに一杯飲む。西日本シティビルには、銀行とは関係なく立ち寄る理由がいくつも生まれています。
各店の営業時間は、それぞれの公式サイトでご確認ください。
ATMコーナーに自動販売機
「ワンク ガチャえもん」が登場
ATMは「Automatic Teller Machine」の略です。テラーとは、銀行の窓口で顧客の応対をする人のこと。ATMは名前からして「自動の窓口係」でした。
その普及によって、現金の預け入れや引き出しの多くをATMが担うようになり、銀行の窓口業務も変わっていきました。いっぽう預金者は、長い順番待ちから解放され、銀行が閉まったあとでもお金を下ろせるようになりました。
以来およそ半世紀、ATMは「銀行が開いていない時間」を引き受けてきました。
西日本シティビルの1階にも、ATMコーナーがあります。10台が並び、平日は朝7時から夜11時まで、土日祝も8時から21時まで。朝早くから夜まで、多くの人が利用しています。
そして、その一角に自動販売機が1台。ただし、飲み物は出てきません。
「ワンク ガチャえもん」という、西日本シティ銀行の公式キャラクター「ワンク」と地元事業者がコラボしたグッズを買える自販機です。マルタイの棒ラーメンや東雲堂のにわかせんぺいなど全7種類のグッズを取り扱っています(2026年9月15日現在)。売上の一部は、地域の子ども食堂や社会福祉団体などに寄付されます。同行が2021年から続けている取り組みの、新しい売り場です。
稼働時間は、ATMと同じ。現金を下ろすだけの場所だったATMコーナーが、ちょっとのぞいてみたくなる場所にもなっています。
博多駅前の、新しい寄り道スポットとして
お店があって、アートがあって、緑があって、ホールがあって、そして銀行の窓口がある。西日本シティビルは、そのすべてがひとつの建物に収まっています。
このビルは「博多駅前の賑わいを周辺につなげる、人と地域の交流拠点」として構想されました。開業から2カ月あまり。食事をする人、コーヒーを飲む人、銀行へ相談に来る人、アートを眺める人、ホールを訪れる人。構想されていた「交流拠点」は、人が実際に行き交う場所になっています。
博多駅へ来たときには、ぜひ地下からそのまま、西日本シティビルへ行ってみてください。「銀行のビル」のイメージとは違う空間が待っています。